確かに幽霊が見えるとは言った。


       でも こんなモノ




           視たことあるわけがない      








                *花*
















       「・・・っ・・・んだよ、コレ・・・っ!」





       オレの目の前にあるのは
 
       普通は見える筈の無い

       有り得ない光景





       生き物なのかも判らない でかい物体

       赤黒い全体からは人の手足の様なのが所々でていて

       その全体は黒い靄に覆われている。

       一番上の――頭のようなところに、やはり目のようなものがあって

       ソレがオレを睨んでくる。





       ―危ない

       ―危険


       分かっているのに 体が動かない

 
         ヤバイ  ヤバイ  ヤバイ














       「おーぃ!葵〜っ!!」

       「!!」





       「・・・・・・・・・日田?」





       おいおいおい、誰がくるかと思ったら

       オレに『憑いてる』って言った張本人、日田じゃねーかよ。

       てか、この状況をみて平気で来るって、どんだけのバカだよ。





       「こんな道端で突っ立って何やってんだよ?」

       「・・・・・・何ってお前、アレ見て何とも思わな「アレって?」・・・・・・」





       「何だよ、何にもねえじゃん。どうしたんだよ、お前?」









       「え・・・・・・?」





       見えない? 視えない?
                           アレ
       ・・・ってことはやっぱり・・・・・・幽霊類?





       「お前・・・・・・やっぱ憑いてんじゃね?んで、幻覚でもみたんだろ?


       ・・・・・・・・・・・・・そうかも・・・

       「ぃや・・・ただの見間違えだな。」

       「ふーん」






       ・・・・・・・・・・・・・・・・・って、


       アレ、まだ居るんじゃね?


       そーだよっ!日田のせいで忘れかけてたけど、

       まだあの変なのいるんだよ!!!







       「・・・あ・・れ・・・・・・?」





       いない・・・?

       ついさっきまで その辺に・・・・・・





           「・・・?」






       そこにあったのは花だった。

       オレは花になんて詳しくないけど、

       こんな変わった形してる水色の花なんて見たことないし、

       結構珍しいんじゃないのか?





       「ん?葵、どした?」

       「いや、変わった花が落ちてたから、さ。」

       「え、葵って少女趣味だったの〜?」

       「違うから。」

       「なんだよ、ノリ悪いな〜」

       「お前をからかう内容だったらノルけど〜?」

       「うっわ、酷っ」

       「ははは。」






       こんな風に話しながら帰るのは久々で、
 
       結構楽しかった。


       だからかもしれない。



        物陰からコッチを見てるやつに オレが気づかなかったのは――








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       短っ
  
       すでに書くの飽きてしまった・・・。

       この先まったく考えてないし。どうしよう。