私だって、女だよ?
恋ぐらい、するよ。
恋愛関係
「聞いてないの?」
知らない
「奥井君が、」
ヤダ。聞きたくない。
「2組の上坂さんと」
ヤメテ。
「付き合ってるって噂。」
ネェ、ヤメテヨ。
「・・・ぇで、・・・楓!」
「っ!!・・・ぁ・・結菜・・・」
「も〜、どうしたの?朝から変だよ??」
「あ――・・・、昨日遅くまでTV見てたから、眠くって。」
「そー?授業中寝ちゃえば?」
「ヲイ。」
君があんな事言うから、考え込んでたんですけど?
てかさ、
君はまったく傷つかないんデスカ?
あー、まぁでも、あくまでも噂だしね。ゥン。
「ね、次、移動だよ?早く行こ〜」
「そっか〜・・・。次って何?」
「音楽。」
「どうせ寝れないじゃん。」
「あはは、そうだね〜 残念!」
ちぇ、何だよ。
ちょっと本気で寝ちゃおうかと思ってたのにさ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちっ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ぅあー、だるいかった。
音楽とかつまんないし。
次何だっけ〜?
あれ?もう給食?ぅわー。
私どんだけ現実逃避してた?
・・・・・・わ、ヤッバーイ☆
てか、
食欲無いな――・・・はぁ・・・。
「ねぇ、香波さん。」
「ん?」
後ろから誰かに声をかけられた。
この辺、誰も通らないのに。いや、私は別よ?
幻聴・・・なわけないよなぁ?・・・・・・・あ。
「上坂さん・・・・・・」
「ちょっと、いい?」
「ぁ、うん。」
わぁ、落ち込んでる原因キター☆
居るなら憎むぞ、神様――ww
「ぇ―っと、何?」
「あのさぁ、
もう奥井君に近づかないでくれる?」
ズキンッ
「・・・ハイ?」
「私と奥井君、今付き合ってるの。だから、もう近づかないで。」
「・・・・・・えーっと?」
「じゃぁ、よろしくね。」
いや、ちょっと待ってよ。
私まだ何も言ってないんだけど?
え、何?無視ですか??
しかも、
「・・・やっぱ、付き合ってるの?」
声に出したら余計に虚しくなった。
そっか・・・私、
失恋しちゃったんだ・・・・・・
やばい、泣きそう・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「お〜ぃ、楓ー!!」
「何・・・・・・ぇ。」
何で修斗が居るのさ。
泣きたくなるな〜・・・
「あのさ〜、英語の辞書貸してくれね?今日あたるんだよ。」
「ん、あ―・・・・・・ゴメン、今日持ってきてないや。」
「マジ?ぅあーそっかー・・・じゃ、いいや。」
ゴメン。
でも、貸さないほうが良いよね?
修斗のためにも。・・・・・・自分のためにも。
・・・結局、午後の授業もボーっとしてたよ。
あーぁ・・・・・・あ。
英語の課題、やってないや。
「楓、帰ろ〜!」
「結菜・・・ゴメン、英語の課題終わってないんだ。」
「えー・・・じゃぁ、待ってようか?」
「んー、いいよ。先に帰ってて。」
「・・・・・・わかった〜」
さて、やらなきゃ。
もぅ皆残ってないし、バレないよね・・・辞書。
・・・やっぱ貸してあげれば良かったかな・・・
・・・っと、それより課題課題〜
「・・・英語って一番苦手なんだよね。」
しかも今日はボーっとしてて真面目に聞いてなかったしね。
・・・・・・全然わかんないや。
「えーっと・・・?I・・・have・・・?・・・・・・わからん。」
「何やってんの?」
「っうぉ!!?・・・て、修斗・・・驚かせないでよ。」
「別に驚かせるつもりは無かったんだけど?普通に来たけど楓が気づかなかっただけ。
・・・英語の課題?しかもすっげー簡単・・・。」
「なっ!!簡単じゃ無いよ!!・・・てか、何か用?何もないなら帰ってよ。」
―今は見たくないんだから
一緒に居たらいけないんだから
「別に用は無いけど・・・・・・って、ソレ・・・」
ん?ソレ?・・・・・・ぎゃあ!!
英語の辞書っ!おもいっきり机の上に出てるっっ!
「・・・無いんじゃなかったのかよ?」
「あー・・ぃや、その・・・あの後鞄の中よく見たら入ってて・・・ねぇ?」
「・・・・・・ふーん・・・。」
ぅっわ、めちゃくちゃ疑ってるよ。
あんな下手な言い訳じゃぁねぇ?当たり前?
「お前さ・・・」
「・・・・・・何さ?」
「俺のこと避けてねぇ?」
ドキッ
「・・・別にそんな事無いけど?」
「嘘つけ」
「・・・本当だよ?」
「じゃぁ何で目逸らすんだよ」
「え」
ちょ、ちょっと待ったぁ!!
近い!顔近いから!!
顔赤くなるからヤメテ――!!
「あぁもう!避けたよ!避けてましたともよ!!」
「・・・なん「もうさ、私に近づかない方が良いよ?」
「・・・は?」
「修斗さ、付き合ってるでしょ?上坂さんと。
私なんかと一緒に居たら誤解されちゃうよ?」
「じゃあね」
「は?ちょ、オイ!」
あぁ〜逃げてきちゃったよ〜っ
ヤバイ、涙出てきちゃった。
ま、いっか。誰も居ないんだし。
「・・・課題終わってないのにな・・・」
どうせ一人じゃ解んないけど。
あ―、もう帰ろっかな。
でもまだ修斗居たらヤダしな〜・・・
「・・・っオイ!!」
「ほぇ?」
ガシッ
ガシッ?・・・・・・・・・げ。
「・・・っ何、逃げて ん、だ・・・よっ!」
「・・・走ってきたの?」
「お前が、逃げるからだろ!」
わー、肩で呼吸してるー。
其処まで私のせいなの?
「・・・・・・んで、逃げんだよ」
「・・・修斗こそ、何で追ってくるのさ。」
「お前が訳分かんねえこと言って逃げるからだろ。」
は?
「訳分かんないことって?」
「付き合ってるとか何とかって。」
「え、だって上坂さんと付き合ってるんでしょ?」
「や、付き合ってないし。」
え?えええ?
どーゆー事!??
ぇ、付き合ってない・・の・・・・?
「んな事、誰が言ってたんだ?」
「え・・・・・・上坂さんだけど・・・?それに噂にもなってたし・・・」
「・・・・・・アイツかよ・・・」
「?」
「あのなぁ、オレは確かにアイツに告白はされたけど、ちゃんと断った。
上坂とは付き合ってない。」
「じゃぁ・・・・・・」
「デマだな。」
「〜〜なんだぁ・・・」
デマかぁ〜。
良かった〜ww
・・・・・・・・・・アレ?
「じゃぁ、何で上坂さんは付き合ってるって言ったの??」
「(はぁ・・・)お前・・・・・・ホント鈍感だな。」
「(溜息つかれた!?)な、何でよ?」
「・・・・・・上坂が付き合ってるって言ったのは、
オレがお前のこと好きだから。」
「・・・は?」
はいぃぃぃ??
何で!?どうしてそうなるの!??←鈍感
「え?ぇえええ??」
「・・・じゃあ、もう一回言うぞ?
オレは、楓のことが好きです。付き合ってください。」
「・・・・・//////」」
「返事は?」
「・・・・・・私も・・・。」
「ちゃんと言え。」
「う・・・////// 私も、修斗のことが好きです・・・//////」
「よくできました♪」
「ううう・・・・・・(泣)」
そりゃぁ、嬉しいけどさ・・・両想いで・・・・・・。
ぜっっっったい片想いだと思ってたし・・・・。
・・・・・・・・・あ。
「・・・どうしよう・・・・・・」
「?急に何だよ?」
「ぃや〜、結菜がさ、その・・・修斗のこと好きなんだよね・・・」
「何だ、そんなことか。」
「そ、そんなことって・・・!」
あーもぅ、出たよ自己中がっっ!
いいやもう、正直に言おう。
なる様になれっ!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「楓〜!!おはよ〜〜!!」
「あ、おはよう、結菜・・・」
「何よ〜朝から暗いわよ〜?」
「や、その・・・あのさ?」
「?」
「実は・・・修斗と付き合うことになったんだ・・・・・・」
言っちゃったよ!
結菜・・・怒るよね・・・?
「な〜んだ、そんな事〜!!」
「へ?」
「良かったじゃない!二人共お似合いだしw」
「え・・・怒らないの?」
「?何で??」
「何でって・・・結菜も修斗のこと好きなんでしょ?」
「ああ、あれ。大丈夫、もう好きじゃないから。」
「はい?」
「今はね〜、5組の雄沢君が好きなの〜ww」
そういえば結菜って惚れっぽいんだっけ・・・。
はぁ〜、心配して損した〜・・・。
「ほら、そんな事だっただろ。」
「しゅ、修斗・・・!」
毎回毎回いきなり現れないでよ!
寿命が縮む!!
「大丈夫だったけどさ〜」
「あ、奥井君。オハヨッ!」
「おはよ。」
「それより楓!雄沢君は譲りなさいよ!」
「あーはいはい。てか雄沢君って誰さ・・・」
「大丈夫、そんな事は有り得ないから。オレがそんな事させないし。」
え、黒?
今なんか黒くなかった!?ねぇ?
「ほら、早く行かないと遅刻するぞ。」
「あ、ウン。」
あ、結菜がいつの間にか遠いし。
ちょっと酷いな〜。
「あ、楓。」
「ん?」
ちゅ
「!!?」
「ゴチソウサマw」
「な、ちょ!修斗!!?」
「ほら、早く行くぞ〜」
ちょ!こんな道端で!!
誰かに見られてたらどうするの!!
ああもう・・・・・・。
意地悪で
それでも優しくって
私の大切な人
++++++++++++++++++
砂吐きてー
何ですか、このラヴラヴな人達は。
やっぱ恋愛は無理だわ。
そして長すぎる。1の倍以上ある。
切ろうにも切る場所が無かった・・・
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