本当はね


       大好きなんだよ


















                  恋愛関係

















       「やっぱ格好良いな〜、奥井君ww」


       「あ〜ハイハイ。」

       「何よぅ、ノリ悪いわねぇ。」

       「だってもう、いつもの事だし。あんなのの何処が良いの?」

       「どこってそりゃ、あのカッコイイとこよw
        しかも運動神経抜群でサッカー部のエースだし!完璧じゃない!!」

       「へ〜」





       私の親友、結菜は今恋愛中で、いつもこんな感じだ。


       そして、その相手は・・・・・・





       奥井 修斗


       顔良し

       頭良し

       運動神経良しな 完璧人間で







       正真正銘、


       私、香波 楓の



       幼馴染だ。






       「良いわよね〜楓は。あんな格好良い幼馴染がいてさw」

       「さいですか。」

       「と、いうわけで、奥井君は譲りなさいよ。」


       「へいへい。」






       あーあー、恋しちゃって。

       まぁ、結菜と修斗だったらお似合いかもねぇ。

       美男美女ってさ。結菜は性格もいいし。


       だから尚更言えないんだよね。




       『私も修斗が好き』 なんてさ。















       「「あ」」



       昼休みくらいは静かに図書室で読書でも・・・って思ったら

       居ちゃったよ。てか会っちゃったよ。

       我が幼馴染と。





       「よっ」

       「ぁ〜ぅん。
        ・・・珍しいね、修斗が図書室にいるなんて。」

       「そうか?お前が鈍感で気づかないだけじゃん?」

       「なっ・・・!」

       「ははは、怒るなって。」





       ああ、何時も通りの修斗だわ。

       変に緊張した自分がバカみたいじゃんか。

       いや、そうなんだろうケドさ。





       「楓―――!!・・・っと、奥井君!!」

       「結菜」

       「よぅ、矢野。」

       「奇遇だね、奥井君ww」




       あー、ハートが飛んでるよ。

       周りの空気がなんだか甘いぞ〜?





       「で、どしたの?結菜。」

       「あ、担任が呼んでたよ〜」

       「げ。」




       やだなー。嫌いなんだよね、アイツ。うるさいし。

       まー行くしかないか。





       「じゃぁね、修斗――・・・と、結菜はどーする?」

       「私もついてく!!じゃぁね、奥井君ww」

       「ああ。じゃあな、二人とも。」

       「ん。」








       「残って修斗と喋ってても良かったのに。」

       「ちょ、無理だよ!会話が続かないって!!」

       「ふーん」





       そういうもんかなぁ?

       よく分かんないな。

       まぁ、幼馴染だと、なんかもう今更だしね。





















            ――次の日







       「楓――っ!!」

       「あ、結菜。おはよう」





       どうしたんだろう、そんなに慌てて走ってきて。

       何かあった?





       「おはようっ!!
        それより、アレって本当なの!?」





       ん?

       アレ??





       「アレって??」

       「聞いてないの?

        奥井君が、





           2組の上坂さんと付き合ってるって噂。」







       ・・・・・・・・・・・え?








        何を言っているのか


        理解できなかった。







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       続きます。

       コレは友人スマリに出されたお題に沿ったものです。

       ゴメン、やっぱり恋愛はキツイよ。