ねぇ、お母さん






       僕は 必要無いですか?















              理由
















       僕が小さい頃から、


       お母さんに言われてたことがあった。




       「アンタは生まれちゃいけなかったのよ」



       「アンタなんて、生まれなければ良かったのに」



       って。





       じゃぁ、どうして生んだの?

       って聞くと、


       お母さんは僕を殴った。



       「生意気な口聞くんじゃない」

       ・・・って。





       ねぇ お母さん


       僕だって別に、生まれたかった訳じゃないんだよ?


       むしろ、



       生まれたくなんてなかった よ 。





       僕が中学校に上がると、

       母さんは消えた。


       通帳だけが置いてあって

       へぇ こんなにお金あったんだ、って。



       別に良いと思った。


       小学校の時から、母さんは仕事は忙しくて

       一週間に2,3回、最低限必要なことを話すだけだった。


      
 いつも、独りだったから


       母さんが居ても居なくても、大して変わらない。






       僕は母さんに嫌われてた。


       そんな事は、小学校に入る前から知っていたけど。



       だから、出て行ったんだ。


       父さんのことは何も知らない

       だから 一人

       これからも 独り


       驚きはしない



       ただ、淋しかった。       



       僕を認めてくれる人が 居ないことが




       ねぇ、


       僕の生きてる意味って何?


       存在理由なんてあるの?





       「・・・存在理由が欲しい」



       何だって良い


       ただ、理由があれば



       僕は、生きていける






       「だったら、俺のために生きれば良い」



       ある人が言った。


       誰?とか、何で?・・なんて訊かなかった。

       訊こうとも思わなかった。


       僕は ただ




       「 うん 」



       返事をするだけ――







       他人には『不幸』に見えるであろう、


       これから始まる 僕の日常



       でも、僕は十分『幸福』だ。




       だって、理由があるから





       理由の為に 僕は生きる







       それが僕の 存在理由













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      芦益 様へ

     こんな訳分かんない駄文でスミマセン。

     『シリアス』・・・書けてたでしょうか・・?

     100キリおめでとうございましたー