寂しい淋しいサミシイ
そう思うのは私だけですか?
終わり
「先輩、有難うございました!!」
こちらこそ。
「3年間、お疲れ様でしたー!」
うん。今度は貴方たちが頑張ってね。
「あーあ、結構あっという間だったなぁ」
「ん。そだねー」
今日は卒業式・・・・・・ではなくて、
部活を引退する日。
私が入ってた吹奏楽部では、毎年引退式をやっている。今日はそれだ。
「ホント・・・あっという間・・・・・・」
「ま、俺等は他よりも長かったけど、な。」
「はは、コンクール終わるまで引退させてくれなかったもんね。」
「そーそー。もう夏休みも半分過ぎちゃったじゃん。」
「あー、もう半分か――・・・」
ウチの学校の吹奏楽部は、特に上手いわけでもなく
コンクールの結果は悪くない程度。
部員もそこまで真面目なわけじゃなくて
周りから見れば地味な部活だったと思う。
でも・・・
「楽しかった・・・よね?」
「ん?ああ、皆仲良かったしな。」
「1,2年は敬語使わなかったけどね。まったくと言っていいくらいに。」
「てか、俺等が使わなくて良いっつったんじゃん。『堅苦しいー!』って。」
「そうだっけ?」
「そうだよ。」
そっかー、そんな事言ったんだ。
私も先輩に使わなかったけど。『先輩』じゃなくて『さん』だったし。
「私達ってさ」
「ん?」
「良い先輩だったかな?」
「・・・さぁな。でもっ」
「?」
「皆で笑い合えたし、良いんじゃねの?それでさ!」
自然と、笑みがこぼれた。
「ま〜ぁね!!」
すごく楽しかった。
皆でいる時が。
ずっと支えだった。
皆でいられる時が。
ずっと居たかった。
皆で笑っていた時に。
「やっぱ・・・・・・悲しい、な。」
「・・・ああ。悲しい・・・っていうか、寂しい?って感じ。」
「うん、淋しい。皆で笑ってる時が、一番楽しかったから。」
「先生からかったりしてな。」
「あれって苛めじゃないの?」
「違うって。あーあ、高校いったら出来なくなるな〜」」
「皆に会えなくなるね〜」
「ん。・・・・・・・・・お前にも、な。」
「・・・・・・へ?」
今何て言ったよコイツ
「あー、やっぱり気づいてなかったか〜。
これでも1年の時から好きだったんですけどね〜?」
「え、ウッソ?」
「・・・・・・この鈍感。」
「ひどっ」
鈍感て。鈍感て!
「もう終わりなんだよなー。」
「そーだねー。」
「と、言うわけでさ。」
「??」
「この関係も終わりにしませんか?」
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・プッ
「何其れ、告白のつもり?」
「つもりも何も、告白だけど?」
「さいですか。」
「おうよ。で、答えは?」
「え?う〜ん、まあそれでも良いんだけどね」
「え、じゃあ・・・」
「でも〜、この関係結構気に入ってるし?考えておくって事で。」
・・・・・・・・・
「はぁ〜・・・」
「何さ、その深〜い溜息は。」
「いや、お前らしいと思っただけ。」
「お褒めどーも。」
「いえいえ。」
・・・・・・
「「ぷっ」」
「ほら、やっぱり私らの関係はこうでないと、ね!」
「ははは、まあ分かってたけどさ〜」
「あはは、どんまい☆」
「お前が言うなよ!!」
なんてね。
ホントは答えなんて決まってるんだ。
でもさ、
この関係、まだ終わらせるのは淋しいし、ちょっと惜しいから
だからさ、
終わりはもうちょっと待っててよね
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見事に会話ばっかり。
主人公達は名前すら出てきませんよ。
ちなみに、部活に対しての感情は管理人のだったりします。敬語禁止とかも。
あーあ、部活楽しかったのにな〜。不真面目だったけど。